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【CuoreUp #007】例えるのが好きな人は「例え上手」になれない
- 2015年3月 5日(木) 09:54 JST
- 投稿者: Admin
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◆ 今回のCuoreUp
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今回のテーマは『例えるのが好きな人は「例え上手」になれない』です。
『我こそは「例え上手」也!』と思っている方、マジで要注意です。
恐らくは、ご自分の思っている程、他の方は、上手だとは思っていません…(汗
「好きこそものの上手なれ」という言葉がある通り、
「好き」であれば、上達は早いものです。
勿論、それを否定するものではありません。
しかし一方で「下手の横好き」という言葉もあることを
是非とも、思い出して欲しいのです。
何故、上手になれないのか…?
答えは簡単です。
あなたが、自己中心的だからです(汗)
上手になれない理由のひとつに「強引なシナリオ」というのがあります。
「例える事」に目が向き過ぎてしまい、
例えを「使う為」だけに「強引」に話しを持っていくということです。
いわゆる「それ言いたかっただけじゃん(怒)」パターンです。
ツッコミがある内が華と思いましょう(笑)
もう一つの理由が、リテラシーや文化の違いです。
出た『リテラシー』(汗)
最近、巷にあふれていますね、この言葉…。
平たく言えば「知識水準(度合い)」って感じです。
どの程度、詳しく知っているかってことです。
ITリテラシー、金融リテラシー、はたまた、起業リテラシーとか(汗)
もはやなんでもありありな言葉です。
で、このリテラシーと文化の違いを意識していないと、
まずもって、上手とは程遠いのです。
そもそも、何故「例え」を使うのかというと、
より解りやすいイメージで伝えたいから。…ですよね?
なのに「例えを使いたい」という欲求のままでは、
相手のリテラシーや文化を考慮していませんから、
どんなに「例え」を連発しても響くことはありません。
想像してみて下さい。あなたは車のセールスマンです。
車の仕様については、かなり詳しいく、自分で修理も出来ます。
また、週末にはちょっと遠方へドライブ。なんてこともしばしばです。
さて、今日売りたい新車は「加速度が20%向上」したことがウリです。
お客様は40代で車好き、仕様についてもかなりのツウです。
どのように凄さをアピールしますか?
次のお客様は家族連れで、車での家族旅行が好きなようです。
以前はかなり詳しかったようですが、最近のクルマ事情には疎いようです。
さあ、どのようにアピールしますか?
恐らく、一人目のお客様に対しては、
アクセルを踏んだ時の感触や音、振動、Gなどの話だけで、
もう十分なほど、共感は得られることでしょう。
しかし残念なことに、車に詳しいセールスマンが「例え」を用いて、
様々な話をしても通用するのは、一人目のお客様だけなのです。
二人目のお客様の場合、以前は詳しかったようですから、
最初の内は、例え話に乗ってくれるかも知れません。
ところが最近のことは解らないのですから「どれも同じ」と感じ、
興醒めしてしまうのではないでしょうか?
恐らく、リテラシー部分は、そこそこクリアされているので、
「家族旅行」という家庭内の「文化」に注目してみます。
「家族旅行」…遠方?高速道路?…つまり、
『高速の合流でもスーッと入れて出遅れない』
という例えでアピールが出来るのです。
ここまでの解説で「強引なシナリオ」を描かず、
リテラシーと文化を踏まえれば、大丈夫ということを、
少しは理解して頂けたでしょうか?
「なぁ~んだ、俺(私)大丈夫だ」と思った方、まだまだ要注意です。
それだけでは「例え上手」には、なれないのです。
今回のテーマを思い出して下さい。
『例えるのが好きな人は「例え上手」になれない』でしたよね?
そもそも、何故、例えるのが好きになったのでしょうか?
極端な意見と思う方もいるかも知れませんが、敢えて言わせて頂きます。
「トラウマ」と「成功体験」からくる「反射行動」が原因です。
「トラウマ」は、他人が素晴らしい例えを発信して、悔しい思いをした。
「成功体験」は、たまたま狙って発信した例えが、凄くウケた。
無意識の間に「トラウマ」への反骨と「成功体験」による快感により、
「例えるのが好き」という流れを作ってしまうのです。
こういった流れを繰り返すうち、似たような瞬間がくると、
悔しい思いをしたくない。勝ちたい。称賛されたい。という感情が芽生え、
ついつい「例え」を発したいという欲求に気付かないまま、
相手や場の空気などを無視した「例え」をゴリ押ししてしまうのです。
沢山の人がいる場などで、元気に手を挙げ、声を発し、
微妙に「ズレている例え」をして失笑されるのは避けたいものですよね(汗)
自分自身が、そういった「反射行動」をとる可能性がある。
ということを理解した上で、相手に伝わる「例え」の技術を磨きましょう!
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・テンポがかみ合わないパートナーへの対応
・仕事のパートナー、家族としてのパートナー
などです。
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◆ あとがき
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吾輩、何を隠そう「例えるのが好き」な一人です(笑)
そういう意味では、かなりやらかして来たのだと思います(汗)
「例え」をいくら多用しても、本当に伝わったかどうかは、
相手次第ですし、確認するのは、より一層難しいですよね。
最近、研究&実践している心理テクニックは、
「相手に例えを言わせる」というモノです。
相手が出した「例えが共感出来る」もので有れば、
イメージ通り、正しく「伝わっている」という証になるからです。
いやぁ~、これは超難しいっす(汗)
それ故に、面白ぉ~い!!
あ、そうそう、今回のテーマと似たようなパターンとして、
『引用好きの人は「引用上手」になれない』というものもあります ^^;
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