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【CuoreUp #034】「見るなのタブー」の先にあるモノ

  • 2015年8月28日(金) 18:45 JST
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◆ 今回のCuoreUp

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今回のテーマは『「見るなのタブー」の先にあるモノ』です。

「見るなのタブー」という言葉をご存じでしょうか?
「絶対に見るな!」というと「つい見てしまう」というアレです(笑)

「見るな」に限ったことではなく、似たようなモノとしては、
「開けるな」「振り返るな」なども含まれます。

日本昔話では「鶴の恩返し」が有名ですし、
ギリシャ神話にも、似たような話があります。

昔話や神話では、いい年したオッサンが、
感情に振り回され「タブー」を犯してしまうのです。

タブーさえ犯さなければ、
確実に幸せを手に入れられたハズなのに、
何故、犯してしまったのでしょう?

物語には、様々な感情や欲求が描写されています。

 ・好奇心を満たしたい
 ・猜疑心をぬぐいさりたい
 ・不安を消しさりたい
 ・未知への挑戦をしたい
 ・とにかく確かめたい

人という生き物は、こういった欲求に逆らうのは難しく、
最後は、タブーを犯してしまうようです(汗)


では、何故タブーを犯してしまうのでしょう…。

考えられる要因の一つが「機会喪失」です。

『この機会を逃したら、生涯見ることが出来ない』
『今、見なければ、二度とチャンスは訪れない』

という感覚です。

「見るな!」と言われてはいるものの、
見る権利までは剥奪されていません。

「見る」も「見ない」も自由意思にゆだねられているのです。

ましてや「罪」や「代償」について、
全く説明を受けていないケースもあるので、
タブーに対する意識と言うのが、かなり薄くなります。

「タブーを犯すリスク」よりも
「欲求」が勝ってしまうのですね(汗)


毎度のことですが、ちょっと話がズレます(笑)

「カリギュラ」という、
超ウルトラB級映画があるのですが、
あまりにもモラルに反し、過激であったことから、
「見るな!」運動が巻き起こった為、
極限られた場所での公開となったにも関わらず、
大ヒットを飛ばしたのです。

誰もが驚くほどのヒットになったことで、
「禁止」されるほど見たいという「欲求が強まる」とされ、
「カリギュラ効果」なる心理学用語まで生まれました。

この「カリギュラ効果」を利用しているのが、
テレビ番組での「ピー音」や「モザイク処理」であり、
インターネットなどの文字文化では「○○○」などの伏字なのです。

一部を隠すことで、より一層「見たい」「知りたい」という、
欲求を駆り立てることに利用しているのです。

また、昨今のインターネット社会では、
隠ぺいしたり、削除をしようとしたことで、
意に反して拡散されてしまうこともあるのです。

10年程前にバーブラ・ストライサンド(米女優、歌手)さんが、
ネット上に無断で公開された写真の削除を、
申し出た裁判がきっかけとなり、
写真の拡散が急加速した。という事件がありました。

「ストライサンド効果」と言います。

いずれのケースも「機会喪失」の前に、
見ておきたいという「欲求」が勝ったようです。


さてさて、話を「見るなのタブー」に戻します。

物語のパターンでは、
タブーを犯せば「代償を払い後悔する」というのが、
典型的なパターンのようですが、
実はそうとも限らないのです。

 ・好奇心を満たしたい
 ・未知への挑戦をしたい

といったパターンの場合、
タブーを犯したにも関わらず、
富や名声を手に入れることもあるのです。

勿論、少なからず代償は払っているのですが、
それ以上の何かを手に入れているケースもあるのです。


「パンドラの箱(壺)」では、
ありとあらゆる「厄災が放たれた」と言われています。
物凄い代償です。

その結果、手元に残ったのは「希望」です。


アダムとイヴは「禁断の果実」を食して、
「知性」を得たようです。


「タブー」は「見るな」だけではなく、
「開けるな」「食べるな」など、
沢山の種類があります。

あなたが、もし「タブーを犯す」としたら、
その欲求の源はなんですか?
そして、得られるものは何ですか?

 

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プレミア会員 : 1,080円(消費税含む)
ベーシック会員 : 2,160円(消費税含む)
非会員 : 5,400円(消費税含む)


◆ 今後の開催予定

 10月 3日(土) 14時~「お家騒動」から考える「素質統計学」の活用法 in 姫路
 10月27日(火) 19時~ テーマ未定
 11月25日(水) 19時~ テーマ未定
 12月17日(木) 19時~ フリートーク忘念会


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◆ あとがき

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人の好奇心というのは、
際限なく広がる上、深くもなります。

この欲求を「ダメ」という言葉では、
抑止することは困難なのでしょう。

ビジネスの世界にも沢山のタブーがありますが、
まったく気にとめることもなく、
タブーを犯す人も、少なからずいるのです。

好奇心によるものではなく、
会社の存続をも左右するタブーです(汗)
いつも犠牲になるのは、
タブーを犯すことなくモラルを守る人達です…。

なんだか残念な気持ちになることもあります。

死活問題が掛っているのですから、
そんな甘い事は言ってられないのかも知れませんけどね ^^;

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