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【CuoreUp #035】「パクリエイター」と「ニュースの天才」と…

  • 2015年9月 3日(木) 18:47 JST
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◆ 今回のCuoreUp

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今回のテーマは『「パクリエイター」と「ニュースの天才」と…』です。

なんと今回は「時事ネタ」からの流れです(笑)

「パクリエイター」(笑)

あの東京オリンピックのエンブレムの人の職業です。
本来は、クリエイターやデザイナーと呼ばれるのでしょうけれど、
今となっては「職業:パクリエイター」です。

ネットの住人には、パクることを「佐野る」と揶揄され、
パクリまくって開き直る人を「佐野りを開く」と皮肉られています。

選定されるに至る過程や人脈など、
黒い噂も飛び交ってはいますが、
ぶっちゃけ、そんなのどうでも良いです(笑)

吾輩が気になるのは、
「何故、誰も気付かなかったのか?」と、
「何故、すぐに辞められなかったのか?」の2点です。


「ニュースの天才」という映画があります。
米国でスター記者としての名声を若くして手に入れた、
ジャーナリストによる「記事捏造事件」を元にした作品です。

パクリと捏造とは本質的な部分では、異質なモノですが、
本人の思考の方向性や周囲の対応などは非常に似ています。


最初のきっかけは、些細なものです。

 ・超忙しい
 ・間に合わない
 ・面倒臭い
 ・ネタがない

そんな気持ちや状況から「パクリ」や「捏造」といった、
「手抜き」をやってしまうのです。

恐らく、最初は後ろめたい気持ちも若干はあるのでしょう。

しかし、そんな「手抜き」をしても、
成果として「認められる」ことが続くと、
「そんなやり方」を一つの手法として、
「当たり前」のように使うようになってしまうのです。

残念ながら、こればっかりは本人の問題であり、
モラルやプロ意識に委ねざるを得ません。


では「何故、誰も気付かなかったのか?」…

当人の過去の実績による「無条件の信頼」という側面も
要因の一つではありますが、
最も大きい要因は「仲間意識」です。

特に「相互利益の仲間意識」です!

当人の利益が、巡り巡って自分の利益につながる。という、
なんとなぁ~くの雰囲気が生み出す暗黙の了解…。

こういった空気感の中では、
「手抜き」に疑いの目を向ける行為自体がNGとされ、
指摘をする人が現れれば、途端に批判を浴び、
「手抜きの当人」を必要以上に強く擁護するのです。

その結果「手抜きを指摘する人」は、
空気を乱す悪い存在として排除され、
「互いに擁護する仲間たち」という組合が完成するのです。

「相互利益を守る」為に、暗黙としていた行為が、
無意識として「見ざる」「聞かざる」「言わざる」という、
「三猿仲間」を形成してしまうのです。

つまり、実態としては「誰も気付かなかった」のではなく、
「気付かなかったことにしている」のが正しいのです。


では「何故、すぐに辞められなかったのか?」…

「三猿仲間」としての活動期間が長ければ長いほど、
抜け出すことは勿論のこと「手抜きの当人」を批判して、
辞めさせることは難しいのです。

そこには、大きな心理的な障壁があるのです。
「トカゲのしっぽ切り」という魔物です(汗)

「相互利益の仲間達」にとって、
「トカゲのしっぽ切り」をすることで、
「自分たちも疑われてしまうのではないか?」という、
巨大な疑心暗鬼を生み出してしまうのです。

例えば、事件が発生して早々に「しっぽ切り」をしたとします。
その場合「あいつら何かを隠ぺいしようとしてるな」と、
周りから「勘繰られるのではないか」という「恐れ」です。

この「恐れ」が事態の収束を遅れさせてしまうのです。

さらに妄想による「恐れ」が膨脹を続けることで、
自ら「四面楚歌」状態を作り上げてしまいます。

「何をしてもムダ」という感覚が、
本来の正常な判断を鈍らせ、
「自らの正当化」へと舵を切り、弁明に時間を割き、
「辞める」という判断が遅くなってしまうのです。


こうなると大衆の糾弾が止まることはあり得ません。
今回の一件も、完全に暴走しているように感じます。

人は甘い蜜を吸っている奴を見つけると、
そこから、引きずりおろしてやりたいという、
強い憎悪にも似た嫉妬心が表面化します。

無論「甘い蜜」に酔いしれ「手抜き」をした人間が悪いのですが、
大衆側としても「怒りをぶちまける」だけではなく、
「幕引きの演出」も意識する必要がありそうです。

スケープゴートにするだけでは、
後味が悪過ぎますしね ^^;

 

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◆ お知らせ

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9/24(木) 19時~ 田町にて開催致します。

CuoreUp 9月度 セミナー&情報交換会 『その教え方、間違っていませんか?』
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◆ セミナー

 「間違った教え方」では、誰も理解が深まらず、身につけることは出来ません。
 「出来が悪い」と嘆く前に「教え方」が適切か、振り返ってみましょう。
 「教え方」の「やっては行けないこと」と「意識すべきこと」を整理し、
 教え上手を目指しましょう!!

  ・「なぜ出来ない」の「なぜ」を分析…出来ない理由はどこにあるのか
  ・「知識」と「スキル」の分離…無知と未経験をゴッチャにしない
  ・「やる気」や「根性」は不要…身につけることで得られるモノを認識する
  ・「上手な教え方」…押さえるべきポイント

 について、整理致します。

◆ 情報交換会

 「教え方」について、皆様と情報交換致します。
 「私の教え方って大丈夫?」という不安を解消しましょう!!


◆ 参加費

 プレミア会員 : 1,080円(消費税含む)
 ベーシック会員 : 2,160円(消費税含む)
 非会員 : 5,400円(消費税含む)


◆ 今後の開催予定

  10月 3日(土) 14時~「お家騒動」から考える「素質統計学」の活用法 in 姫路
  10月27日(火) 19時~ テーマ未定
  11月25日(水) 19時~ テーマ未定
  12月17日(木) 19時~ フリートーク忘念会

 

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◆ あとがき

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「虚言癖」というのがありますよね?

「癖(クセ)」ですから、
そう簡単に治すことは出来ないのです。

この「癖(クセ)」の持ち主は、
誤魔化す為に、嘘の上塗りをしてしまいます。

勿論、謝罪なんてできゃしません(汗)

ちなみに「ニュースの天才」の当人は、
今では、やり手の弁護士らしいです(驚)

証拠を捏造していないことを切に願います。

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